はじめに
Google広告の中でも近年注目されている「P-MAXキャンペーン」と「デマンドジェネレーションキャンペーン(Demand Gen)」。
どちらも自動化・多面展開に対応したキャンペーンですが、「違いがわからない」「どちらを使うべきか迷う」という声も多く聞きます。
この記事では、両者の違いを4つのポイントで比較し、目的別にどちらを選ぶべきか解説します。
P-MAXとデマンドジェネレーションの違い
1. ターゲティングの違い
- P-MAX:目標(コンバージョン)に基づいて最適なオーディエンスを機械学習で自動探索。
オーディエンスシグナルや検索テーマというものを設定するとGoogleがデータを参考にターゲティングを調整しますが、設定した属性のユーザー以外にも広告が配信されます - デマンドジェネレーション:デバイス、興味関心などを基にオーディエンスを明示的に設定可能。
CVしたユーザーと類似の特徴を持つユーザーや、設定したユーザー以外への拡張配信も設定は可能。
2. 配信面の違い
- P-MAX:Google検索、YouTube、Gmail、Discover、ディスプレイネットワークなど、Googleのすべての広告枠に配信可能。
- デマンドジェネレーション:YouTube(動画・ショート)、Gmail、DiscoverなどGoogle独自の配信面に特化した配信。
3. 広告フォーマットの違い
- P-MAX:テキスト、画像、動画など複数のアセットをもとに自動生成。
すべての広告枠に配信するため、検索広告、ディスプレイ広告、Youtube広告全ての広告タイプが自動生成される。
※動画がない場合は、登録したアセットを元に自動生成される。 - デマンドジェネレーション:入稿した画像・動画と広告文の組み合わせでイメージ広告(ディスプレイ広告)・動画広告が生成される。
P-MAXと比べて見せたい内容をコントロールしやすく、たとえば動画の広告を出したくない場合は画像とテキストのみを登録してイメージ広告を入稿すればOK。
4. 入札戦略の違い
- P-MAX:コンバージョンかコンバージョン値に基づいた入札戦略のみ。(「目標コンバージョン単価(tCPA)」や「目標コンバージョン値(tROAS)」)。完全な自動入札。
- デマンドジェネレーション:コンバージョンかコンバージョン値に基づいた入札戦略に対応しつつ、クリックの最大化といった潜在層にアプローチするのに適した戦略も選べる。
結論:どちらを使うべき?
✅ 「とにかくCV数を最大化したい」 「配信の調整に手間をかけたくない」
→ P-MAXが向いています。
あらゆる面に配信され、アルゴリズムが自動でCVを獲りに行ってくれるので、配信の調整にあまり手間をかけずにCV数を最大限獲得してくれます
✅ 「配信面やターゲティングをコントロールしたい」 「P-MAXのCVユーザーの質に悩んでいる」
→ デマンドジェネレーションがおすすめ。
誰に・どこに・どんなクリエイティブで届けるかを設計できるため、「P-MAXでCVはあるけど、成約の質が悪い」といった“質”の課題に対応しやすいです。
※P-MAXは完全自動配信のため、海外サイトなど関連性が低い面へ配信されてしまう。
実際のユーザーではないのに、不正に広告費を得る為などにCVするユーザーに配信が寄ってしまう場合もあります。(アドフラウドの危険性がある)
比較表:P-MAX vs デマンドジェネレーション
| 比較項目 | P-MAX | デマンドジェネレーション |
|---|---|---|
| ターゲティング | 自動最適化(詳細指定不可) | 自分でオーディエンス指定可能 |
| 配信面 | Google全面(検索含む) | YouTube、Gmail、Discoverなど限定 |
| 広告フォーマット | 自動生成される | 画像・動画を明示的に設定 |
| 入札戦略 | 完全自動入札(tCPA/tROAS) | tCPA/tROAS/クリック最大化など |
| クリエイティブ管理 | 難しい(自動生成) | しやすい(指定が前提) |
| 効果測定 | CV数に強みあり | 上流(認知・興味)効果も可視化しやすい |
P-MAXキャンペーンの注意点
お問合せや申込などのCV獲得を目的に広告配信をする場合、P-MAXの配信は検討をした方が良いと言えます。しかし、P -MAXは完全自動配信であるが故に注意点もいくつかあります。
⚠️ 1. 検索キャンペーンとの重複配信に注意
P-MAXは検索面にも配信されるため、既存の検索キャンペーンとキーワードが重複する可能性があります。
→ ブランド名などは除外設定を検討しましょう。
キーワード重複を避けたい場合、こちらの記事も参考に除外設定をしてみてください。
⚠️ 2. クリエイティブの自動生成・遷移先URLの拡張に注意
設定がONになっている場合、以下の可能性がある
・入稿した広告文以外にGoogleが自動生成した広告文が配信される
・設定したURL以外のページに誘導される
まとめ
P-MAXとデマンドジェネレーションは、どちらも優れた配信キャンペーンですが、目的や商材によって向き不向きがあります。
- 数やCPAを重視するなら P-MAX
- 品質やターゲティング精度を重視するなら デマンドジェネレーション
両者を使い分けることで、マーケティング全体の成果を最大化することが可能です。



コメント